「節分」とは、昔から続く立春前の重要な瞬間。大晦日同様に、その日は特別視されてきました。豆まきの伝統が息づく一方で、最近では恵方巻きも広く受け入れられ、関西からの伝統が全国に広がっています。「恵方」に向かって食べることで吉祥を呼び込む風習は、陰陽道の神秘とも深く結びついています。一本丸ごと食べることは縁を切らない意味を込め、七福神に願いを馳せながら福を巻き込む恵方巻き。スーパーではこだわりの商品も見つかり、みんなで楽しみながら吉を呼び込みましょう！
こんにちは！今日は節分の前日ですね。節分といえば、恵方巻きを食べるという習慣がありますが、みなさんはご存知ですか？恵方巻きとは、太巻き寿司のことで、節分の日にその年の恵方（吉方位）を向いて無言で食べるという風習です。恵方巻きには、福を巻き込むという意味があります。
2024年の節分はいつ？
恵方巻きは、立春の前日の節分に食べます。2024年の節分は2月3日です。
2021年に、1897（明治30）年以来124年ぶりに2月2日が節分となり話題になりましたが、これは国立天文台が観測・計算して発表する「立春」の日が2021年は2月3日となったため、その前日である節分も1日早くなったことによります。
もともと節分とは季節の分かれ目をいい、「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことを指します。しかし、昔は立春が新年の始まりにも相当する大事な節目だったため、その前日の節分は大切な日でした。そこで他の節分よりも重要視されるようになり、節分といえば立春の前日を指すようになりました。
今年の恵方巻の方角は「東北東やや東」！
福を呼ぶ無言の儀式、その秘密とは？
恵方巻が向く方角は、歳徳神と呼ばれる神様がいる方角で、毎年変わります。2024年の恵方は「東北東やや東」ですが、歳徳神は四つの方角、「東北東」「西南西」「南南東」「北北西」のいずれかに向いています。この方角は十干（甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸）によって決まり、その年の福を司る神様です。
最近は、立春の前日（2月。冬の節分）以外の節分に着目し、5月に春の恵方巻き、8月に夏の恵方巻き、11月に秋の恵方巻きを提供するところもあるようです。
私は今年は冬の恵方巻きを食べてみました。恵方は南南東だそうです。恵方巻きは具材が7種類入っていることが多く、それぞれに意味があります。例えば、海老は長寿や健康を象徴し、卵焼きは金運や学業運を表します。私は海老や卵焼きが好きなので、嬉しかったです。
恵方巻きを食べる時は無言で食べることが大切です。これは願い事を口に出さないで心で思うことで叶えるという意味があります。私は今年も健康で幸せに過ごせますようにと願いました。
恵方巻きは美味しくて楽しい風習ですね。みなさんもぜひ試してみてください！
恵方巻の発祥とは？
大阪発祥説から始まる風習の歴史
節分に恵方巻を食べる習慣は比較的新しく、江戸時代末期に大阪の船場で始まったと言われています。この風習が関西で広がり、1990年代には大手コンビニエンスストアが全国的に普及させ、今では多くの人に親しまれています。風習の広まりは興味深いもので、食文化が地域から全国へと広がる様子が伺えますね。
恵方巻きの具材7種類には意味がある!?
恵方巻きの具材の選び方と意味
縁起担ぎで選ぶ7つの具材
「恵方巻き」は、節分に食べる太巻きずしで、その年の恵方（吉方）を向き、無言で一本丸ごと食べる習慣があります。江戸時代に始まり、関西で広まり、今では全国的に親しまれている風習です。恵方巻きの食べ方には様々なルールがありますが、具材の選び方にも決まりごとや意味があるのでしょうか？以下で詳しく紹介します。
恵方巻きの具材は7種類が一般的
恵方巻きには、7種類の具材を使用するのが一般的です。これは、「七福神」からインスパイアされたもので、七福神は恵比寿天、毘沙門天、大黒天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊など、「福の神」の総称です。
7つの具材を巻くことには、七福神の「福を巻き込む」、食べることには「幸運を取り込む」といった意味が込められています。基本的な7つの具材は以下の通りです。
- 穴子やうなぎ: 「長寿」や「上昇・出世」を意味する。
- えび: 目玉が飛び出ていることから「めでたし」を象徴し、ひげが長く腰が曲がっているため「長寿」の意味もある。
- かんぴょう: 長く細い形状が「長寿」を意味する。甘辛い味が特徴。
- しいたけ: 神様のお供え物とされ、「身を守る」意味が込められている。
- きゅうり: 「9つの利をもたらす」という語呂合わせから縁起が良い。
- だし巻き卵: 卵の黄色を金に見立て、「財の豊かさ」「金運」を表す。
- 桜でんぶ: 鯛やたらの身を煎り上げ、ピンクに色付けしたもので、「おめでたい」を象徴。
定番以外の人気具材
近年、新たな定番となる具材が登場しています。海鮮巻きや洋風の恵方巻き、揚げ物の具材などがその一例です。
- 海鮮巻き: まぐろやサーモンなどの魚介類を巻いた贅沢な選択。
- 洋風の恵方巻き: ステーキやローストビーフを使用し、洋風の味わいを楽しむ。
- サラダ巻き: カニカマ・ツナマヨ・レタス・アボカドなどを使った、軽やかなサラダ風の巻き寿司。
変わり種の具材も注目
恵方巻きの風習が全国に広まる中、アイデアを凝らした変わり種が増加中です。香川県の「うどん恵方巻き」や韓国グルメ「キンパ」の恵方巻きなど、ご当地のアレンジも楽しめます。
また、パンを使ったロールサンドの恵方巻きや、ロールケーキ風のスイーツ恵方巻きも人気。焼肉やフルーツなど、様々なアイデアが具材として取り入れられています。
縁起担ぎ
恵方巻きの具材には「七福神」に由来する縁起担ぎの意味が込められています。基本的には7つの具材が使われますが、海鮮や洋風、サラダ風など様々なアレンジが楽しめるのが魅力です。年に一度のイベントとして、ぜひお好みの恵方巻きで幸運を呼び込んでみてください。
節分の豆まき
中世の陰陽道において、節分の夜は一年の中で最も陰から陽への秩序が変わるとされ、この特別な時期には普段姿を隠しているとされる鬼や魔物が現れやすいと信じられていました。そのため、節分の儀式として行われる豆まきは、これらの邪悪な存在を追い払うための行事とされていました。
豆まきの起源は、古代中国から伝わった「追儺（ついな）」と呼ばれる行事にさかのぼります。平安時代の日本では、鬼払いの役人である方相氏が桃の弓と葦の矢を使って魔物を追い払っていましたが、次第に範囲が広がり、生命力を象徴する豆が用いられるようになりました。これが室町時代から江戸時代にかけて一般の人々に広まり、社寺では「豆打ち」、庶民の間では「豆まき」として親しまれるようになりました。
節分での豆まきのやり方！ルールや作法
- 福豆の準備: 豆まきの前に、炒った大豆である「福豆」を用意する。これを枡や神棚に供え、豆まきの夜まで待つ。
- 夜に行う: 豆まきは夜に行われ、鬼がやってくるとされる真夜中（丑寅の刻）が最適。家族全員が揃ってから実施する。
- 撒くのは家の主人: 通常は家長が担当するが、年男や年女、厄年の人が行うこともある。しかし、家族全員で楽しむことが一般的。
- 「鬼は外！福は内！」: 玄関や窓を開け、「鬼は外！」と叫びながら福豆を撒き、その後すぐに戸や窓を閉めて、「福は内！」と部屋の中にも撒く。部屋の奥から順番に鬼を追い出し、最後は玄関まで。
- 豆まきの形式: 枡を胸の辺りで持ち、そこから撒く形式が一般的。地域によって口上や方角、順番が異なるため、それに合わせる。
大豆の理由
- 大豆の神聖な性質: 大豆は五穀の一つであり、穀霊が宿ると信じられ、神事において重要な役割を果たしてきた。
- 大豆の特性: 大豆は米に次いで神事に使用され、その粒が大きく、ぶつけた時の音が大きいとされ、悪霊を祓うのに最適であると考えられていた。
- 「まめ」の語呂合わせ: 大豆を魔の目にぶつけて魔を滅する行為は、「魔目＝まめ」という言葉の語呂合わせに通じ、昔の伝説や京都鞍馬山の話にも見られる。
- 炒り豆の使用: 豆まきに用いられる大豆は炒り豆でなければならない。生の豆を使うと芽が出てしまうと縁起が悪いとされ、「豆を炒る」は「魔目を射る」や「魔滅」とも関連している。
- 市販の注意: 節分用に市販されている大豆は通常炒ってあるが、注意が必要である。
年の数とは？
最後に豆を食べる: 豆まきが終わったら、1年の厄を払うために、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べる。これを「年取り豆」と呼び、地域によっては数が異なる場合もある。余った場合は福茶を飲む方法もある。
