関西の名所 雲海に浮かぶ日本のマチュピチュ
関西には、まるで雲海に浮かぶ幻のような景観が楽しめる名所があります。その中でも「天空の城」や「日本のマチュピチュ」として名高い竹田城跡をご紹介します。雲海に浮かぶ壮大な石垣の姿は訪れる人々に幻想的な景色を提供し、息を呑む美しさです。この記事では、竹田城の歴史からアクセス情報、雲海を見るための条件まで、詳細にご紹介します。
竹田城とは?
竹田城は、標高353.7mの古城山(虎臥山)の山頂に築かれた山城です。その形状が虎が伏しているように見えることから、「虎臥城(こがじょう)」とも呼ばれています。1443年頃、山名宗全によって築かれ、その後も歴史的な変遷を経てきました。この城は国の史跡に指定されており、南北約400m、東西約100mに及ぶ大規模な石垣が現存しています。
竹田城跡は、周囲の円山川から立ち上る霧に包まれることが多く、「天空の城」や「日本のマチュピチュ」として知られています。この幻想的な雲海に浮かび上がる城跡の姿は、まさに関西を代表する景観スポットです。
竹田城は誰が建てた
竹田城は、1443年頃に山名宗全によって築城された。
山名宗全は、嘉吉の乱で足利義教を暗殺した赤松満祐の討伐に功績があり、その恩賞として播磨守護に任じられた後、竹田城を建てたと伝えられている。
初代城主には太田垣光景が任じられたという口碑も残っている。竹田城はその後もいくつかの手に渡り、歴史的な変遷を経ているが、山名宗全が築城したことは広く認知されている。
竹田城は何故なくなった??
竹田城は現在も存在しており、「天空の城」として観光名所になっています。しかし、竹田城が廃城となった理由について知りたいということであれば、以下のような歴史的背景があります。
竹田城が廃城になった理由
竹田城は、1443年(嘉吉3年)に但馬国の守護・山名宗全の命により築かれました。その後、1580年(天正8年)に羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)の家臣である赤松広秀が城主となり、大規模な改修を行いました。
しかし、1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦い後、赤松広秀は西軍に属していたため、徳川家康によって改易され、斬首されました。その後、竹田城は廃城となりました。
具体的な廃城の理由
- 関ヶ原の戦いによる城主の改易
- 赤松広秀が西軍側についたことで領地を没収され、城も不要となった。
- 江戸幕府の政策(一国一城令)
- 江戸時代に入ると、幕府は各藩が持つ城を制限する「一国一城令」(1615年)を発布し、但馬国では出石城が唯一の城として存続を許され、竹田城は完全に廃城となった。
その後の竹田城
竹田城は廃城後、建物は取り壊され、石垣のみが残りました。その後、長年にわたり放置されましたが、近年は「天空の城」として再評価され、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
もし「竹田城が無くなった」という表現が「完全に消滅した」という意味であれば、それは誤解であり、現在も石垣が残る遺跡として存在しています。
竹田城跡へのアクセス情報
竹田城はどこにある
兵庫県朝来市和田山町竹田にありました。標高353.7mの山頂に位置しています。
竹田城跡へのアクセス方法は?
竹田城跡へのアクセスは、公共交通機関と車のいずれでも可能です。
竹田城跡へのアクセス
公共交通機関
電車
- 最寄駅: JR播但線「竹田駅」(ICOCA利用可)
竹田駅から竹田城跡へのアクセス
- 徒歩
- 車道ルート: 約50分
- 山道ルート:
- 駅裏経由:約25分
- 俵米神社経由:約20分(階段が多く足場が悪いため注意)
- 南登山ルート: 約30分(全面舗装されており比較的歩きやすい)
- バス
- 全但バス「天空バス」(3月~11月運行、多客期は増発)
- 竹田駅から竹田城跡中腹駐車場まで 約20分
- バスの時刻表などはこちら https://www.zentanbus.co.jp/local_bus/tenkubus/
- タクシー
- 竹田駅から竹田城跡中腹駐車場まで 約10分
- JR山陰本線・播但線「和田山駅」からは 約20分
車でのアクセス
- 最寄IC: 北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道「和田山IC」
- ルート: 和田山ICを下り、「和田山IC前」信号を左折 → 約10分で駐車場到着
- 駐車場: 見学者用の無料駐車場 500台分完備
雲海を見るための準備と条件
竹田城跡で雲海を見るためには、いくつかの条件が揃うことが重要です。
時期と時間帯
雲海は特に9月中旬から11月にかけて発生しやすく、早朝6:00~8:00が見ごろとなります。
天候条件
前日の日中が暖かく湿度が高いこと
前日の夜に急激に冷え込み、朝に向けて暖かくなりそうな日
寒暖差が10℃以上ある日が望ましいです
当日の朝が晴れて風がないこと
濃霧注意報が出ている日は雲海が発生しやすい傾向があります
準備物
雲海の観賞には以下の準備があるといいです。
懐中電灯
防寒着
運動靴
レインウェア
折り畳み傘
タオル
飲み物
カメラやスマホ(望遠レンズと広角レンズがあると便利です)
三脚(体力に自信がある方にはおすすめ)
雲海は自然現象であり、条件が揃っていても必ず見られるわけではありませんが、シーズン外でも条件が整えば見ることができる場合もあります。
竹田城跡(立雲峡)雲海予報システム これを観れば今日の天気、雲海情報が分かる!!
雲海を観れる確率は約30%と言われています。
雲海の発生を予測するのは難しいですが、竹田城跡にはAIによる雲海予報システムがあります。このシステムは直近の土日だけに対応した予測を提供しており、観覧の計画を立てるのに役立ちます。観てるだけでも楽しい気持ちになります。詳細は以下のリンクから

雲海を見るなら前日に近隣に宿泊
雲海を観るなら前日に近隣施設で宿泊することをおすすめします。
まとめ
竹田城跡は、歴史と自然が融合した関西の魅力的なスポットです。雲海の幻想的な景色を楽しむためには、適切な時期と準備が重要です。訪れる際には今回の記事を参考に、幻想的な景観をぜひお楽しみください。
竹田城跡詳細情報
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地
観覧料:大人 (高校生以上)500円 ※20人以上の団体は割引により大人450円
中学生以下無料
入城時間
●ウィンターシーズン(12月初旬~1月3日)10:00~15:00(最終登城14:30)
●スプリングシーズン(3月1日~5月末)8:00~18:00(最終登城17:30)
●サマーシーズン(5月1日~9月中旬)6:00~18:00(最終登城17:30)
●雲海シーズン(9月中旬~12月初旬)5:00~17:00(最終登城16:30)
※初旬、中旬の日にちは年によって異なるので公式HPで要確認
定休日
1月4日〜2月末は冬期閉山のため入城不可、悪天候時には入場規制があります。
アクセス
・電車の場合
JR播但線「竹田駅」が最寄駅
竹田駅ではICOCAが利用できます
・車の場合
北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道「和田山IC」を下りて、「和田山IC前」信号を左折し約10分で各駐車場に到着
駐車場500台あり
※観光バスは「山城の郷駐車場」と「竹田城下町観光駐車場」に駐車可能
お問い合わせ先 情報館 天空の城
TEL:079-674-2120
WEB:https://www.city.asago.hyogo.jp/site/takeda/