ジブリの世界観が広がる無人島「友ヶ島」
和歌山県の紀淡海峡に浮かぶ「友ヶ島」は、旧日本軍の要塞施設の遺構が数多く残る歴史と自然が融合した無人島です。その神秘的な景観は、まるでジブリアニメ『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせ、多くの観光客を魅了しています。
友ヶ島とは
軍事要塞としての歴史
友ヶ島には、明治時代から昭和20年の終戦まで、外国艦隊が大阪湾に侵入するのを防ぐための軍事要塞が築かれていました。赤レンガ造りの砲台跡やトンネルなど、当時の施設が今もなお島内に点在し、その多くが草木に覆われた廃墟となっています。
これらの遺構は、近年の廃墟や産業遺産ブームの中で注目を集め、多くの映画やドラマのロケ地としても使用されています。特に、自然に埋もれる赤レンガの廃墟群は「ジブリアニメのようだ」と話題に。ネットを通じて広がった画像が観光客を呼び寄せ、来島者数は急増しています。
友ヶ島の魅力
廃墟と自然の融合
島内に点在する遺構は、長い年月を経て草木に包まれ、まるで自然と一体化しています。人の手が入ることの少なかった友ヶ島では、豊かな自然と歴史的建造物が調和した独特の景観を楽しめます。
「ラピュタ」のような世界観
赤レンガ造りの廃墟が緑の中にひっそりと佇む様子は、「天空の城ラピュタ」のような雰囲気を醸し出しています。この神秘的な景観は、訪れる人々をまるで異世界に迷い込んだかのような気分にさせます。
無人島ならではの静寂
島全体が約10kmと手頃なサイズで、徒歩で探索が可能。昭和30年代の観光ピーク以降、商業化が最小限に留まっているため、無人島特有の静けさと自然の息吹を感じることができます。
最も見ごたえのある要塞跡 – 沖ノ島
沖ノ島は友ヶ島群の中でも最も有名な島で、かつての要塞跡が多く残されています。特に、砲台跡や弾薬庫跡は当時の面影を残し、歴史好きにはたまらないスポットです。また、島の高台からは海を一望できる絶景ポイントもあり、ハイキングをしながら自然と歴史を同時に満喫できます。
要塞跡はまるでラピュタの世界のような神秘的な雰囲気を持ち、冒険気分を味わいたい人にぴったりです。
友が島へのアクセス方法
友ヶ島へのアクセスは、和歌山市の加太港から出ている定期フェリーを利用します。フェリーの運航は天候に左右されるため、事前に運航状況を確認してから出発することをおすすめします。
- 加太港までの行き方:
- 大阪から:南海電鉄「なんば駅」から南海本線に乗り、「和歌山市駅」で南海加太線に乗り換え、「加太駅」で下車。駅から港までは徒歩約15分。
- 車で訪れる場合、港周辺には駐車場も完備されています。
住所 和歌山県和歌山市深山
アクセス 【電車の場合】南海「加太駅」より徒歩約15分で加太港着。フェリーに乗船
【車の場合】加太港着。フェリーに乗船
駐車場 あり(フェリー乗り場前)
運航時間
(時期に応じて1日4~6便) 加太港発:9時~16時
友ヶ島発:9時30分~16時30分
フェリー運賃 大人往復2,200円、子ども往復1,100円
友が島 フェリー 運行状況
最新の運行状況についてはこちらのHPで確認
友ヶ島汽船:https://tomogashimakisen.com/main
友が島の宿泊施設について
友ヶ島は無人島ですが、1軒、宿泊施設がありましたが、閉業しているかもしれません。要確認です。
海の家(うみのや)
営業期間 営業:12月~3月 休業
〒640-0103 和歌山県和歌山市加太友ヶ島177
おすすめの訪問時期
友ヶ島を訪れるのに最適な時期は春から秋にかけてです。特に春は新緑が美しく、秋は紅葉が見られるため、自然の美しさを存分に楽しむことができます。夏場はハイキング中に熱中症にならないよう、十分な水分補給と帽子の着用を心がけましょう。
- 春:新緑と心地よい気候
- 夏:海水浴とハイキングを楽しむのに最適。ただし、暑さ対策を忘れずに。
- 秋:紅葉が美しい季節で、写真撮影にもおすすめ。
- 冬:フェリーの運航が限られるため、事前確認が必須です。
注意点と持ち物
- 島内には売店や自動販売機がないため、飲み物や軽食を持参しましょう。
- トイレは限られているため、事前に済ませておくことをおすすめします。
- ハイキングをするため、歩きやすい靴と動きやすい服装で訪れましょう。
- フェリーの運航が天候により中止される場合があるため、事前に情報を確認してください。
- モバイル電波が届きにくい場所もあるため、緊急連絡用の準備をしておくと安心です。
サマータイムレンダの舞台を巡る!友ヶ島と加太の聖地巡礼
和歌山県の離島「友ヶ島」をモデルにしたアニメ『サマータイムレンダ』は、その美しい景観と緊迫したストーリーが融合したSFサスペンスです。友ヶ島や加太周辺が物語の舞台として描かれ、聖地巡礼スポットとして注目を集めています。
『サマータイムレンダ』とは?
「潮が死んだ───。」
主人公・網代慎平は、幼馴染の小舟潮の訃報を受け、2年ぶりに故郷である和歌山市・日都ヶ島に帰郷します。家族や友人との再会がありながらも、親友から潮の死に他殺の可能性があると知らされます。さらに翌日、近隣の一家が突如全員消える事件が発生。紀淡海峡に浮かぶ小さな夏の離島で、時をかけるSFサスペンスが繰り広げられます。
『サマータイムレンダ』は、緊張感あふれるミステリーに和歌山の自然や文化が見事に溶け込んだ作品
聖地巡礼ポイント
友ヶ島をモデルにした「日都ヶ島」には、物語の中で重要な場面を彩るスポットが多数登場します。実際に友ヶ島を訪れれば、その独特の雰囲気をリアルに感じられるでしょう。
桟橋
アニメで主人公が上陸するシーンに登場する桟橋。友ヶ島の実際の桟橋もそのままモデルになっており、到着時のワクワク感を体験できます。
砲台跡
明治時代に旧陸軍が築いた軍事要塞の跡地。特に「第3砲台」は保存状態が良く、ドラマティックな雰囲気が漂います。赤レンガの建造物と自然が融合したこの場所は、物語の緊迫感を体感できるフォトスポットとしても人気です。
友ヶ島案内所(作中では駐在所)
劇中で事件の重要なカギとなるシーンが展開される「駐在所」は、友ヶ島の案内所がモデル。ここで撮影することで、物語の世界観をより身近に感じられます。
加太の街並み
加太港や周辺の風景もアニメの舞台として描かれています。「行けやんよ」や「影やいしょ」などの和歌山弁で進行する物語は、和歌山の雰囲気を存分に味わえます。
友が島へは加太港からフェリーで!!加太港周辺にも魅力がいっぱい
加太の読み方
よく大阪の方でも『かた』と読んだりしていますが読み方は『かだ』です。
主な見どころ
淡嶋神社
名命(すくなひこなのみこと)を祀り、婦人に関わる効験があるとされ、安産や子授け祈願に訪れる女性でにぎわいます。また淡島信仰発祥の地で、全国1000社あまりある淡嶋神社系統の総本社。県内屈指の歴史を誇ります。少彦また人形供養で有名な神社です。全国から不要になった人形が集められ、供養される様子は神秘的です。また、女性の病気平癒や安産のご利益があるとされています。
報恩講寺
西山浄土宗の寺院で、法然上人二十五霊場第八番であり、地元では通称、大川寺とも呼ばれています。法然上人が、流罪を許され四国からの帰路立ち寄ったのがこの地で、報恩講寺には上人の木造安置されています。
住所 和歌山市大川117
加太春日大社
本社の創建は明らかではありませんが、江戸時代に編さんされた紀伊風土記によると藤原光福が地頭としてこの地を支配した嘉元年間(1303~1317年)に、自分の祖先神である春日三神をあらたに祀り、 総名として「春日社」と称したとあります。蟇股の装飾に恵比寿、貝、海老など海に関わる題材がみられることは海村の神社として注目されます。
住所:和歌山市加太1343
旧加太警察署(中村邸)
加太海水浴場
穏やかな海と美しい砂浜が広がる海水浴場で、家族連れに人気があります。夏には多くの観光客で賑わいます。
展望台(孝子の森)
紀淡海峡や友ヶ島の島々を一望できる展望スポットで、夕日が沈む時間帯は特に美しい光景が楽しめます。
森林公園
関西国際空港、友ヶ島、淡路島、四国まで眺めることができる展望施設があり、また恐竜をはじめとする実寸大の色々な生き物のオブジェが有名です。2月には、2006年より始めた「紫陽花の植樹祭」が行なわれ、6月頃に約500m先の池に続く小道を彩ります。
住所:和歌山市深山600-1
和歌山・加太周辺のグルメスポット紹介
グルメ
加太の鯛料理
紀淡海峡で育った真鯛は特に美味とされ、「加太の鯛」はブランド化されています。鯛めしや鯛しゃぶ、鯛の刺身などが楽しめる飲食店が点在しています。
しらす丼
地元で獲れた新鮮なしらすを使った丼は絶品。加太港周辺の食堂で提供されています。
磯焼き
新鮮な魚介類をその場で焼いて楽しめる「磯焼き」は、観光客に人気のメニューです。
友ヶ島への玄関口となる加太港は、のどかな雰囲気が魅力の小さな港町です。港周辺には地元の新鮮な海産物を味わえる食堂や、お土産屋が点在しています。特におすすめのグルメは、地元で獲れた新鮮な鯛を使った鯛めしや海鮮丼です。これらは港町ならではの味覚で、旅行の楽しみを一層引き立てます。
加太の魅力を満喫するなら、美味しい地元グルメは欠かせません。ここでは、地元で人気の4軒をご紹介します!
1. 満幸商店
淡嶋神社の境内にある、友ヶ島訪問の際には必ず立ち寄りたい海鮮食堂。
本店と2号店があり、特に名物の「わさびスープ」と「しらす丼」は必食です!
おすすめポイント
- わさびスープ
鯛の骨からとった出汁を使用。具材なしのシンプルなスープですが、旨味が凝縮されています。別添のわさびソースで味変も楽しめます。 - しらす丼
ご飯の上にたっぷり盛られた新鮮なしらす。付属の梅干しソースをかけて味変したり、わさびスープをかけて雑炊風にして食べるのもおすすめです。 - あわしま丼
煮貝が豪華に盛られた丼で、だし汁がかかったご飯と絶妙にマッチします。
住所:和歌山県和歌山市加太118(淡嶋神社境内)
営業時間:
月・木・金・土・日:9:00~15:00(L.O. 14:30)
火・水:定休日(売切れ次第終了)
2. オジバ商店
築100年以上の古民家を改装した、ノスタルジックな雰囲気が魅力のカフェ。土日限定営業なのでご注意を!
おすすめメニュー
- 釜飯ランチ
作りたてアツアツの釜飯は風味豊かで、贅沢な一品。 - 日替わりランチ
手間を惜しまないおばんざい料理が絶品。 - とろ~り卵のオムハヤシ
デミグラスソースとトロトロの卵が絶妙にマッチ。
スイーツも充実
自家製シロップのソーダ水や、ラムレーズンアイスを乗せた「おとなのコーヒーゼリー」はリフレッシュにぴったり。
住所:和歌山県和歌山市加太249
営業時間:土・日:11:00~17:00
3. 小嶋商店
加太名物・よもぎ餅の老舗。毎朝手作りされる無添加よもぎ餅は、地元民にも観光客にも愛されています。アニメ『サマータイムレンダ』の聖地でもあります。
よもぎ餅(1パック5個入り 700円)
- 加太の山で摘んだよもぎを使った無添加の手作り餅。柔らかい餅と甘さ控えめの粒あんが絶妙です。
- 数量限定のため、売り切れ前に訪れるのがおすすめ。
住所:和歌山県和歌山市加太425
4. キシモト商店
加太で大人気のあげパン専門店。「本場沖縄のサーターアンダギー」が名物です。
おすすめポイント
- サクサク&ふんわりの食感で、甘さ控えめの「サーターアンダギー」(50円)は一度食べるとやみつきに!
- ご主人の奥様が沖縄出身だからこそ実現した、本場そのままの味わい。
住所:和歌山県和歌山市加太1341
加太のグルメスポットは、地元の味を活かした料理がたくさん揃っています。友ヶ島観光の際には、ぜひこれらのお店を訪れてみてください!
おすすめ宿泊施設
加太淡嶋温泉 大阪屋 ひいなの湯
海を一望できる露天風呂が自慢の温泉旅館。新鮮な海鮮料理が堪能でき、特に冬の時期はクエ鍋が人気です。友が島や淡路島、遠く四国まで見渡せる景勝地に位置し、美しい夕日が魅力の加太の老舗旅館です。客室や露天風呂からは、夕日百選に選ばれた景観を堪能できます。
館内では、地元和歌山の素材を活かした季節感あふれる最高級会席料理を提供。スイートルームにはシーリー製ベッドやイタリア製ソファが備えられており、贅沢な時間を過ごせます。また、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉の泉質は神経痛や関節痛に効果があると言われています。
所在地: 和歌山県和歌山市加太142
休暇村 紀州加太
絶景のロケーションにあるリゾートホテル。全室オーシャンビューの客室からは、紀淡海峡に浮かぶ島々や友ヶ島の美しい夕景が楽しめます。特に、露天風呂は湯面と海が一体化したような設計で人気を集めています。
春の桜鯛、夏のハモ、秋の伊勢海老、冬のクエなど、四季折々の地元食材を活かした料理も大きな魅力。敷地内には深山砲台跡があり、アニメファンに話題の友ヶ島へのアクセスも良好です。日帰り入浴やカフェ利用も可能で、海と空を眺めながらリラックスできます。
所在地: 和歌山県和歌山市深山483
URL: https://www.qkamura.or.jp/kada/
あたらし屋
加太港近くの料理旅館で、新鮮な海の幸を使った会席料理が堪能できます。夕食時にはスムーズなサービスが提供され、温かいおもてなしが感じられる宿です。
展望風呂からは、漁港越しに広がる絶景や美しい夕日を楽しむことができます。一流の温泉旅館ではないものの、家庭的でアットホームな雰囲気が魅力です。
所在地: 和歌山県和歌山市加太205
URL: https://www.atarasiya.net/
CANDEO HOTELS (カンデオホテルズ) 南海和歌山
加太からは離れますが和歌山市駅直結ホテルもおすすめ
和歌山市駅直結の便利な立地にあるモダンなホテル。最上階には露天風呂があり、紀ノ川や和歌山の街並みを眺めながらリラックスできます。朝、夕、夜と異なる景色を楽しめるのも魅力です。
ビジネスにも観光にも最適なロケーションで、アクセスの良さを求める方におすすめの宿泊施設です。
所在地: 和歌山県和歌山市東蔵前丁39キーノ和歌山
パーキング: 有り (800円/24時間)