生野銀山を探訪しよう！歴史と自然が織りなす壮大な鉱山遺跡
生野銀山は、天文11年（1542年）に本格的な採掘が始まり、織田、豊臣、徳川の時代を通じて直轄鉱山として繁栄しました。明治元年（1868年）には政府直轄となり、後に皇室の財産ともなった日本有数の鉱山です。銀や銅などの鉱物を大量に産出していたこの鉱山は、昭和48年に閉山しましたが、現在ではその壮大な歴史とともに観光地として多くの人々を魅了しています。
体験できる坑道コース
生野銀山の見どころの一つは、実際に使用されていた坑道を歩きながら、当時の鉱山作業の様子を体感できるコースです。
坑道内コース
全長約1kmの道のりは、往復で約30分ほど。涼しく、平均気温13℃の坑道内は、夏の避暑地としても最適です。道中では、江戸時代の採掘作業を再現した人形が設置され、当時の作業環境や道具の使い方がわかりやすく説明されています。暗くて少し恐ろしい雰囲気が漂うため、子どもにとっては少し怖いかもしれませんが、大人にはその歴史的な重みが一層感じられるでしょう。
坑道外コース
自然豊かな山道を歩く外コースもあります。往復600mほどで、露天掘り跡が見られるスポットまで行くことができます。露天掘り跡とは、地表に現れた鉱脈を掘り進んだ跡地で、昔の採掘方法を垣間見ることができます。体力に自信のある方や、自然を満喫したい方におすすめです。
スーパー地下アイドル銀山ボーイズ
生野銀山のもう一つの名物が、坑道内で活動する「銀山ボーイズ」。マネキンが再現する当時の鉱山労働者たちの姿は、あたかも地下のスーパーアイドルのような存在感を放っています。坑道内には60体以上のマネキンが設置されており、全員見つけれますかね。イケメンも結構います。
ペット連れでも楽しめるスポット
生野銀山は、ペット同伴での入場も可能です。涼しい坑道内は、ペットにとっても快適な環境で、特に夏場の避暑地として最適です。ただし、坑道内は濡れている場所が多く、ペットが泥まみれになっちゃいます。出口付近にはペット専用の洗い場が用意されているので、タオルの準備をお忘れなく。ペットカートの持ち込みもOKですので、散歩を兼ねた旅行に最適です。
入場料・営業時間
入場料
- 大人：1200円
- 小中高生：600円
- 小学校就学前：無料
- ペット：無料
営業時間
- 4月～10月：9:00～17:20（最終入場16:40）
- 11月：9:10～16:50（最終入場16:10）
- 12月～2月：9:40～16:20（最終入場15:40）
- 3月：9:40～16:50（最終入場16:10）
休業日
12月～2月の毎週火曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始（12月29日～1月3日）
住所：兵庫県朝来市生野町小野33-5
電話番号：079-679-2010
WEB：http://www.ikuno-ginzan.co.jp/
鉱山の歴史と未来
生野銀山は、古代から現代に至るまでの採掘技術の進化を体感できる場所です。江戸時代のノミ跡が残る旧坑道や、地下880mにも及ぶ広大な坑道ネットワークは圧巻で、鉱山技術の発展を感じることができるでしょう。その全長は350kmにも達し、これは東海道新幹線の新大阪駅から静岡駅近くまでの距離に匹敵します。
かつての鉱山労働者たちが体験した厳しい環境や、銀や銅の採掘の様子がリアルに再現されており、過去の偉大な歴史に触れることができるでしょう。
服装と持ち物
坑道内は年間を通して13℃と非常に涼しいため、夏場でも薄手の長袖を持参することをお勧めします。また、足元がぬかるんでいることがあるため、汚れても良い靴やスニーカーが理想的です。サンダルでは足が泥だらけになってしまうかもしれませんのでご注意ください。
生野銀山周辺の立ち寄りスポットまとめ
生野銀山を訪れた際には、周辺の観光スポットやグルメも楽しんでみてはいかがでしょうか？歴史や自然、地元の味覚を堪能できる立ち寄り先をいくつかご紹介します。
1. 播磨屋本店 生野総本店
歴史あるお菓子屋「播磨屋本店」の総本店が、生野銀山近くに位置しています。お買い物を楽しんだ後は、3000円以上購入すると別館でぜんざいが無料で提供してくれます！コーヒーやお茶もサービスでいただけます。茅葺き屋根の古民家風の建物で、囲炉裏を囲みながらぜんざいを楽しめるのが魅力的。店内の景色や外にある水車も風情を感じさせるポイントです。
- 住所：兵庫県朝来市生野町円山字京田30
- 営業時間：10:00～18:00
- 定休日：年中無休（年末年始を除く）
- 駐車場：専用駐車場あり（無料）
2. フレッシュあさご
地元産の新鮮な野菜や果物、お土産を購入できる直売所「フレッシュあさご」。ここでは、地元の特産品を手に入れることができるだけでなく、地元ならではの温かい雰囲気を感じることができます。ペットと一緒に立ち寄ることも可能なので、生野銀山観光の途中で地元グルメを探すのにもおすすめです。
3. ヨーデルの森
生野銀山から車で約30分の距離にある「ヨーデルの森」は、自然豊かなドイツ風の農業公園です。ここでは、動物たちと触れ合ったり、季節ごとの花々を楽しんだりすることができます。特にお子様連れやペット同伴で訪れる方には最適のスポットで、家族全員で楽しめるアクティビティが満載です。
- 住所：兵庫県神崎郡神河町猪篠1868
- 営業時間：10:00～17:00（季節により変動あり）
- 入園料：大人1000円、小学生600円、ペットは300円
4. あさご芸術の森美術館
文化と自然が融合した「あさご芸術の森美術館」は、広大な敷地内に多くの芸術作品が展示されている美術館です。自然に囲まれた美術館で、現代アートや彫刻作品を鑑賞しながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。ペット同伴不可ですが、アートと自然を楽しみたい方にはぴったりの場所です。
- 住所：兵庫県朝来市多々良木739番地3
- 営業時間：9:00～17:00（入館は16:30まで）
- 休館日：月曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始
5. 道の駅 あさご
生野銀山から少し離れた場所に位置する「道の駅あさご」は、地元の食材や特産品を購入できる人気のスポット。特に、新鮮な野菜やお土産の品々を探すのに最適です。また、地元の食材を使った料理も味わえるレストランがあり、朝来市ならではの味覚を堪能できます。
6. 竹田城跡
もし時間があるなら、日本の「天空の城」として有名な竹田城跡もぜひ訪れてみてください。生野銀山から車で約40分の距離に位置し、壮大な石垣が残る遺跡で、雲海に浮かぶ姿はまるでおとぎ話のような光景です。歴史ファンだけでなく、風景写真を撮りたい方にも絶好のスポットです。
- 住所：兵庫県朝来市和田山町竹田
- 入場料：500円
- 営業時間：6:00～18:00（時期により変動あり）
7. フルーツ狩りスポット
生野銀山周辺では、季節に応じてフルーツ狩りも楽しめます。特に秋はリンゴ狩りやブドウ狩りが人気で、自然の中でフレッシュな果物を味わうことができます。季節ごとの地元イベントも併せて楽しめるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
生野銀山周辺には、歴史や文化、自然に触れられる魅力的なスポットが数多くあります。銀山見学の後には、地元のグルメを楽しんだり、自然豊かな公園や美術館でリラックスした時間を過ごしたりと、バラエティに富んだ観光を満喫できるでしょう。ペット連れでも楽しめる施設があるのも魅力です。
